こんにちは。カウンセリングOneSelfの池口です。
皆さんは、ヤングケアラーという言葉をご存知でしょうか。
ヤングケアラーとは、慢性的な病気や障害、精神的な問題を抱える家族(祖父母、両親、きょうだいなど身近な家族の介護を担わざるをえない子どもや若者を指す言葉です。
日本には公式な定義はありませんが、家族を介護する人を
支援する日本ケアラー連盟は「大人が担うようなケアの責任を
引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートを行っている18歳未満の子ども」と位置づけているようです。
子どもが子どもとして本来過ごせる友だちとの時間や楽しい学校生活が家族の介護等によって過ごすことが出来ないのです。
ヤングケアラーに関する新聞記事はつい数日前の新聞にも掲載されていましたが、何年も前から取り上げられています。
ですが、なかなか子ども自身も周囲の大人たちも気づきそうで気づかない、いや、気づけない問題なのかなとも思います。
実際に目に見える介護をしているわけでもない。
だけど、目に見えないこともあります。
本来であれば子どもが友だちと過ごせる時間や
学校に行っている時間が削られている現状なのです。
先日、教育関係の方からのご相談もありましたが、子どもは病気の家族や親がいると心配で学校も休みがちになります。
家族や親も、どうしても子どもに依存していく傾向になります。
ご自分で、「自分は病気なのかな?」という
気持ちがないと、周囲が受診することを勧めたとしても嫌がられる場合があります。
医療機関等につながっていると多少なりとも安心ですが、実際は、受診には至っていないこともあります。
また、子ども自身においても、学校でスクールカウンセラーとの
面談を勧められることを苦痛に感じる場合もあったりするようで
しかし、学校側は子どもを心配しての対応なのです。
「親を介護して可哀想な子だと思われたくない」という子ども自身の思いも大切に受け止めたいですし、放ってもおけない・・。私はそこは本当に難しい今の課題、問題なのだと感じています。
子どもに負担がかからないように、周囲の私たち大人がヤングケアラーへの理解を深めていくことで、少しでも彼らをサポートしていける世の中に・・・
当たり前の生活ができる世の中に、なっていってほしいと思っています。
(参考)
ヤングケアラー きょうだいの世話 気づかれにくい負担
https://mainichi.jp/articles/20210228/k00/00m/040/084000c
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